以前、コーンスネークのランを病院で診てもらった時、「脂肪がちょっと多い」と言われてしまったので、定期的に運動をさせている。ダイエットを始めてから約1年、ピークの時より体重も落ちてきてスタイルもよくなってきた。
運動不足の蛇が陥りやすい症状
蛇は運動不足が続くとあまりよくないことが起こる。体長にもよるが1000gを超えているとすでにもう肥満といっていいサイズだ。
最大サイズで1500gというのをみたことがあるが、ここまで行くと何かの病気になっていることがあるので獣医で診てもらうことをおすすめする。
運動不足で便秘になる
蛇は運動不足が原因で便秘になることがある。健康な状態だと、糞を出すのはそれから2~3日後。便秘になると、1~2週間でないこともある。(症状が進むと尿酸結石になることも)
次のマウスを与えるとポロっと糞をしてくれることもあるけど、そうじゃないときは食べたものを全部おなかにため込むので、悪循環になる。
そういう時に効果的なのが運動だ。もし、「うちの蛇が糞をしない」と悩んでるなら、一度運動をさせてみてあげてほしい。
ケージの中でじっとしている蛇にとって一番おすすめなのが部屋んぽ。部屋の中を自由に歩かせる運動法だ。
部屋んぽをさせると数分後に糞をする確率が高い。
運動不足で短命になりやすい
蛇は運動不足が続くと、身体に脂肪がたまりやすくなる。これは人間と同じなのでイメージしやすいと思う。
そして、体内に脂肪がたまるといろいろな病気になりやすく、結果的に短命になってしまうこともある。
なので、普段から食事管理や運動で健康を維持することが大切だ。
蛇は人間よりもかなり代謝が低いので、一度ついてしまった脂肪を落とすのはなかなか難しい。いま、ランが脂肪過多なんだけど、50グラム減らすだけでも1年近くかかった。
脂肪が増えると脱皮不全に陥りやすい
蛇はからだが大きくなると、脱皮が難しくなる。
身体が太くなる分皮も伸びるんだけど、やっぱり一番太いところは脱ぐのが難しくなりその部分だけ破れてしまうことがある。
コーンスネークはあまり脱皮不全を起こす品種ではないけど、きれいな1本脱ぎを見たいのであれば太りすぎは厳禁だ。
ランの運動不足解消法は部屋んぽ
ランの運動不足解消法は、基本的には部屋んぽだ。と言っても人間のように毎日させるわけではなく、月に1回やるかやらないかくらい。少ないかな。。。
適正回数というものがわからないので、本当はもっとさせた方がいいのかもしれないけど、触られるのがあまり好きではなさそうなのでやりすぎないようにしてる。
大きなケージに入れて登り木(流木)などをセットしてもランの場合は、ずーっと一緒の場所にとどまって動かないので、部屋んぽが効果的だ。
部屋んぽをするようになってからは、少しだけだけど、ケージの中をうろうろするようになってくれている。ランの生活習慣も少しずつ変わっているようだ。
だだ、部屋んぽにも注意しておかないといけないことがある。
ずっと見てないとダメ
部屋のつくりにもよるけど、部屋んぽ中に蛇は予想外の場所に行くことがある。
ドアを閉めてても下の隙間を通り抜けて隣の部屋に逃亡したりとか、テーブルの上にのぼってそこから落下してしまうとか。
あとは、飼い主の方がついついテレビやゲームに集中してしまって30分後に見たときにはいなくなってた、とかも考えられることだ。
なので、部屋んぽちゅうはずっと蛇を見てあげることが大切だ。
貴重品は片づけておくこと
上にもちょっと書いたけど、蛇は部屋んぽをすると糞を出す確率が高い。なので、部屋んぽ前には床の上のものを全て撤去すること。
以前、新しいスニーカーを床の上に置いてて、その中に糞をされたことがあった(泣)
「糞は昨日してるから大丈夫」なんて思っても連続でやることもあるので要注意だ。
犬も散歩させるとその開放感からすぐに糞をするんだけど、もしかしたら蛇たちもそれと同じなのかもしれない。
運動不足解消のためにハンドリングもあり
賃貸などに住んでいて床を汚したくないという場合には、ハンドリングもありだ。
毎日すると蛇もストレスになりやすいので、1回2~3分程度、週1~2回くらいがいいかなと思う。
ただし、飼い主が動かすのではなくて蛇が進む方向に指や手のひらを合わせてあげるのがベスト。
運動させてあげないといけないからと、こちらが手を右に左に動かすと蛇が興奮してしまう。もともと運動不足ということはそんなに運動が好きな子じゃないので、動かしすぎると機嫌が悪くなることも。
うちのランも運動が大嫌いなのでその点は気を付けている。
以前、そんなに動かしたつもりはなかったのに、ハンドリングが気に入らなかったようで、私の手の匂いを嗅ぐたびにプィッっと横を向いて逃げるようになった時期があった。
今はまた元に戻ってくれたけど、嫌われたときは落ち込んだ。
蛇の運動不足には流木も役立つ
うちのランにはあまり効果はなかったけど、ケージに流木(登り木)を入れることで運動不足を解消させることもできる。
爬虫類ショップにいるコーンスネークたちは高さ15センチくらいのとこに入れられているからわかりにくいんだけど、もともとは木登りが得意な動物。
なので、もし高さのあるケージで飼育しているのであれば、流木を入れてあげるのも一つの方法だ。立体活動は全身の筋肉を使うので、だたの部屋んぽと比べても運動不足解消に大きく効果がでる。
突っ張り棒でもいいけど、木登りの方がダイナミックに動けるのでおすすめだ。(突っ張り棒が苦手なコーンもよくいるらしい)