蛇を初めて飼う人にとって「噛むのか噛まないか」はとっても大きな問題だったりする。だけど、実際どうなのかはなかなか確認できないのが常。
爬虫類ショップの店員さんに聞いても「大丈夫ですよ(๑•ᴗ•๑)!コーンスネークは温厚なので噛むことはないです。」っていうのは決まってるし。。。
今回は、蛇は噛むのか、そして、実際に噛まれたときの状況について書く。
コーンスネークに毒はある?毒がある蛇ない蛇
蛇の種類 | 毒の有無 |
---|---|
コーンスネーク | ない |
ボールパイソン | ない |
シシバナヘビ | ある |
アオダイショウ | ない |
シマヘビ | ない |
マムシ | ある |
まず、毒がある蛇とない蛇の紹介から。これを知っているだけでも蛇を扱う(出会った)ときにいろいろと参考になる。
日本にいる野生蛇は基本的には無毒だが、マムシについては毒も強くほぼ全国に生息しているので注意が必要だ。
噛まれたら痛いのはもちろんのこと、時間の経過とともに患部が変色して大きく腫れてしまう。人によっては数年たっても痛みが残る人もいる。
さらに、マムシはただ毒蛇というだけでなく、アオダイショウやヤマカガシと違って気性も荒いので、「マムシ注意」の看板があるところは近寄らない方が無難だ。
ペット蛇として販売されているものの中でもセイブシシバナヘビという微毒をもつ蛇がいる(微毒と言っても噛まれ方によっては症状が重くなることもある)。
蛇は温厚な性格の個体が多い
店員さんの説明の通り、ペットとして飼育されているコーンスネークやボールパイソンなどほとんどは温厚な性格だ。なので、マムシやガラガラヘビのように自分から人間にアタックしたり噛みついたりしてくることはない。
ただし、ごくごくたまに噛みついてくる蛇もいたりする。こういう個体は購入前のハンドリングの時点で怒ってることが多いので、こちらも気づきやすい。
店員さんもさすがに狂暴すぎる蛇についてはお客さんに「この子は怒りん坊なんですよ」と言ってくれる。
が、しかし、ブラックアウトやジャングルハンターなどの爬虫類イベントでは適当な説明しかしてくれないスタッフがいるので注意した方がいい(৹˃ᗝ˂৹)(もちろんそうじゃなく親切なスタッフの方もいます。)
コーンスネークに噛まれた話
結構前のことになるけど、コーンスネークに噛まれたことがある。うちにはランとシンとアイの3匹がいるんだけど、そのうちの2匹に噛まれてしまった。
その時の状況は2匹とも同じ。どちらも餌を与えているときのことだった。
シンの時は、マウスを与えてもなぜかスルーしてケージから逃げ出そうとしたのであわてて戻そうとしたらそのまま噛まれてしまった。
アイの場合は、餌やり後少し時間をおいて水替えをしてあげようとしたら噛まれてしまった。
どちらの場合も噛まれたのは一瞬ですぐに離してくれた。たぶんネズミではないと瞬時に気づいたのだろう。。
コーンスネークの場合は動きが速いので、運動神経が鈍い自分には到底避けることはできない(☍-⁰)。
この記事を書いてから1年後、今度は違う理由でアイに噛まれてしまった。。水替えのためケージを開けるときにフタが引っかかって「ガンッ」て揺れた後手を入れたら、すごく怖かったみたいで私の手に攻撃してきた( ˃ ⌑ ˂ )
攻撃噛みは初めてだったので驚いたけど、それ以上に驚かせてしまったと反省。以降は優しく開けるようにして、万が一揺らしてしまったりしたらいったん時間をおいて水替えをするようにしている。
アオダイショウに噛まれた話
アオダイショウのレイの場合は「餌と間違えて」噛まれたわけではなく、「危害を加えようとして」噛まれた。
回数で言うと3~4回はあったと思う。触らなければ尻尾を鳴らすくらいで済むんだけど、掴もうとすると噛みついてくることがよくあった。
当時は怖すぎて部屋の掃除のときは寝込みを襲って移動させていた。成長した今では噛みついてくることはなくなったけど、神経質な性格は変わっていない。
アオダイショウは基本穏やかな性格だが、やはり多少の個体差はあるようだ。
コーンスネークラベンダー | 噛まれていない |
コーンスネークマンダリン | 1回噛まれた |
コーンスネークコーラルゴースト | 2回噛まれた |
ボールパイソンバナナ | 噛まれていない |
シシバナヘビアルビノ | 噛まれていない |
アオダイショウ | 4回は噛まれた |
シシバナヘビのジンは怒りん坊
まだ噛まれたことはないんだけど、シシバナヘビのジンは機嫌が悪いことがたまにあって、その時は口を開けて近づいてくる。
だいたいはスピードが遅いのでこちらもよけきれるけど、一度水替えをしようとしたらかなり距離が離れているのにアタックされたことがあった。全然届かないのでかすりもしなかったけど。
シシバナは他の蛇と違い毒があるので、今後噛まれないように注意したいところだ。
蛇に噛まれたらどれくらい痛い?症状は?
「蛇に噛まれる」ことはとても恐ろしいことのように思えるけど、コーンスネーク、アオダイショウに限っては実際のところ全くと言っていいほど痛くない。
蛇の歯は鋭利なうえ、小さくて一瞬で終わるので痛みを感じにくい。インフルエンザの予防接種と同じかそれより痛くないくらいだ。(予防接種が痛いと感じる人もいるようだが。。)
しかし、鋭利なので血はそこそこ出る。ほとんど痛くないので血を見て「あ、やっぱり噛まれたんだ」なんてことも(・∀・`。)。oо
それでも出てくる血を数回ふき取ればすぐに止まるので傷跡になることもない。
上の画像はコーンスネーク(左)とアオダイショウ(右)に噛まれたときのもの。アオダイショウはまだ子供だった分、指の出血は少なかった。
(血が苦手な人もいるかもと思い画像は少しぼやかし加工を施した。今後偉い人に注意されたら削除する可能性もある。。)
ただ、ボールパイソンに噛まれると血が垂れ流れるので情況はちょっと違う。
まだ自分はボールパイソンに噛まれたことがないので、もし今後そのようなことがあればここで書きたいと思う。(噛まれないに越したことはないが)
ちなみに、威嚇噛みと餌間違い噛みは後者の方がやや痛かった。
蛇に噛まれたときの対処法
もしペット蛇に噛まれたらその場所を洗い流して念のため消毒をしておくと安心だ。ペット蛇ではなく野生の蛇の場合は、何かの感染症を持っている可能性があるので水で洗うのも消毒も念入りにすることをおすすめする。
痛みが何時間も続く場合や夜になって炎症を起こしたり膿んできてしまうようであれば病院で診てもらう必要がある。
蛇に噛まれて離してくれなくなった時の対処法としてはスタンダードなのはひたすら待つ方法。運が良ければ数分で離してくれる。
ただ、20~30分経っても離してくれないならそっとぬるま湯につけると息が苦しくなって離してくれる。(蛇は長い間息を止めることができるので数分かかる場合もある。)
強制給餌で慣れているなら口の中にそっと舌圧子(クオカードなどでも代用可能)のような薄いものを入れるという方法もあるけど、蛇の歯を傷つける可能性があるのであまりおすすめはしない。
- ひたすら待つ
- 水(ぬるま湯)につける
- プラスチック製の薄いものを口に入れる
できるだけ噛まれないように気を付けよう
自分が言うのも説得力に欠ける話だが、蛇にはできるだけ噛まれない方がいい。
やっぱり噛まれるとこちらもちょっと悲しいし、蛇もそのせいで興奮したりストレスがたまったりお互いに良いことはない。
飼育したての頃は十分気を付けていても、慣れてくると「今日は小さいピンセットでもいっか」とか「明日水替えするの面倒だから食後だけど今やっちゃおう」とか油断が出てしまうことがある。
これが、噛まれる状況を引き起こしてしまうので、蛇のためにも自分のためにもできるだけ噛まれないように飼育してあげることが大切だ。(それでも噛まれてしまうことはあるのだけれど・・・)
今後自分も気を付けます(๑و•̀ω•́)و✧