コーンスネークはペット蛇の中でもいちばん人気が高い種類だ。今このブログを見てくれている人の中にも、「飼育しやすいなら飼ってみたいな」と考えている人が多いかもしれない。
今回は、そういった方々のためにコーンスネークがどんな蛇なのか、どんな性格なのかなどなどざっくりとした特徴をご紹介していきたい。
コーンスネークの原産国(生息地)
コーンスネークの原産国はアメリカ。その中でも東部を生息地としている。絵にかくとこんな感じ。
日本の経度と合わせてみると、北は山形、宮城、南は沖縄まで生息していることになる。コーンスネークは意外と寒いところでも生息できるのね三( ゚Д゚)
アメリカの東部は温暖湿潤気候なので、温度も湿度も日本と同じくらい。日本の方が四季がはっきりしてるかな。
コーンスネークの分類
分類については自分も詳しくないので簡単になるけど、ヘビの中でもナミヘビ科のアメリカネズミヘビ属というものに分類される。
属は違うけどナミヘビ科にはアオダイショウ、シマヘビ、ジムグリ、タマゴヘビ、アカマタ、ヒバカリ、ヤマカガシなど日本原産の蛇も多くいる。
ナミヘビの主な分類 | 属ごとの品種 |
---|---|
アメリカネズミヘビ属 | コーンスネーク、ブラックラットスネーク、エモリーラットスネークなど |
ナメラ属 | アオダイショウ、ジムグリ、シマヘビ、シュウダ、スジオナメラなど |
トビヘビ属 | ベニトビヘビ、パラダイストビヘビ、モルカントビヘビなど |
タマゴヘビ属 | アフリカタマゴヘビなど |
マダラヘビ属 | アカマタなど |
ヒバカリ属 | ヒバカリなど |
ヤマカガシ属 | ヤマカガシなど |
これら以外にもナミヘビ科には全部で800種類以上の分類があるとされている。
コーンスネークの見た目の特徴
コーンスネークの体長は平均90~120センチくらい。過去には最長で185センチのコーンも発見されている…(゚Д゚ノ)ノ
ただ、この平均体長は野生下での長さなので、餌を定期的にもらえるペットとしてのコーンスネークはもっと大きいものもたくさんいる。
メスよりオスの方が大きく体ががっちりとしている。それに対してメスはちょっとムチムチしている。ボールパイソンほどではないが。。
その他、首から顔にかけての太さもオスの方が大きく、メスの方が小顔、尻尾はオスの方が細く長いという違いがある。
模様は個体によって違うけど全体的に赤いため(モルフで言うとノーマルに近い)、一昔前まで日本ではアカダイショウと呼ばれることもあったとか。(アオダイショウがいたのでそう呼ばれたらしい)
背中全体が赤っぽいのに対しておなかは白っぽく、ところどころに市松模様状に粒々の斑紋が入ることがある。これがトウモロコシのように見えるのでコーンスネークと呼ばれるようになったとか。
ヘビの愛称は特に正確な文献が残っているわけではないので、発祥は謎のままである(笑)
コーンスネークは他の蛇より目がクリクリとしていて顔がかわいく、全体的にはシュッとしてかっこいい蛇だと言える。
コーンスネークの生態の特徴
コーンスネークはいろんなところで暮らすことができる。岩の影、木の上、人の家などなど。川を泳ぐこともできる。
基本的に地表性だけど、アメリカ(原産国)のジャングル(森林)に住んでいるコーンは木に登りその上で休憩することもある。うちのコーンはみんなできないけど(木にはのぼるがすぐ降りる)。。
他の蛇同様、休憩中はとぐろを巻くことが多い。
コーンが一番好きな時間帯は、夕方から夜になる時間帯。この時間帯に活発になり、餌を探しに行く。温かい場所だと深夜まで動き回ることもある。アオダイショウと似てるなぁ( ・ω・ )
アメリカ東部の北の方に生息するコーンは冬眠をする。南部原産のコーンは冬眠しない個体も多い。
食べ物はねずみ、小鳥、カエル、トカゲ、コウモリ。種類で言うと、哺乳類、鳥類(とその卵)、爬虫類、両生類。なので、間違っても飼育しているヤモリをコーンと同じ部屋で遊ばせてはいけない(( ;゚Д゚))
人間の住む場所にも近づくことがあり、民家でもたびたび目撃されている。このへんもアオダイショウに似ている。。
そういえば、さっきコーンスネークの名前の由来がおなかの模様という話をしたけど、別の説では「トウモロコシを保管する部屋で目撃されることが多かったのでコーンスネークという名前が付けられた」というのもあるらしい。
コーンスネークには毒がなく比較的おとなしい性格とされ、人間が攻撃してこない限りは噛みついたりしない。
コーンスネークの性格の特徴
コーンスネークの性格は基本的に穏やかで、人にも慣れやすいという特徴がある。
飼育下のコーンは特におとなしくて、触り方を間違えなければハンドリングもできるし、餌と間違えて噛まれることはあってもそれ以外で無意味に噛みついてくるようなことはほとんどない。(まれに威嚇をするコーンスネークもいるが。)
また、拒食が少なく厳しい温度管理も必要ないため、ボールパイソンと同じかそれ以上に爬虫類初心者からの人気が高いヘビである。
ただし、人間に慣れることはあっても、犬や猫のように懐くということはほぼない。耳が聞こえないので呼んだら来るといったこともない。
中には、長期間飼育しても人間に慣れない個体もいるので、そのような個体に対してのハンドリングのやりすぎはNG。触れば触るほど人間を嫌いになることもある。
野生下と飼育下で違うコーンスネークの寿命
野生下のコーンスネークの平均寿命は、6~8歳だといわれている。アオダイショウが10歳なので少し短いくらいか。同じナミヘビでも違うんだね∩゙ヽ(。・ω・。)へぇ~
そしてこれが、野生ではなく飼育下になるとぐんと伸びて12~13歳くらいになる。一番の理由は早死にがないからかな~と個人的に思ったりする。
ペットだと天敵に襲われることもないし変な事故に遭うこともないし。餌も安定しているし食中毒もなし・・・と安全だからね。
そういえば犬猫も20年前に比べて寿命がかなり延びていまだに伸び続けている。これは、ペットフードの質が上がったのと動物病院で診てもらう飼い主が増えたことが理由らしい。
ヘビも爬虫類専門病院が増えたら寿命がもっと延びるかもしれない。
自分の周りで一番長生きしてるコーンは、現在18歳。まだまだ元気だ。へびカフェでは、コーンの場合13~14歳で引退させてるのでここくらいが現役で働けるぎりぎりのラインなのかもしれない。
ペット下のコーンスネークは、繁殖回数が多かったり冬眠をさせたりすると寿命が縮まるといわれている。検証したわけではないので断定はできないけど、もし長生きさせたいなら繁殖、冬眠はさせない方がいいのかも。
あと、餌の食べ過ぎも脂肪過多になり短命になるので、適度な給餌が必要になる。
以前、コーンスネークのシンが緑色のフンをしたときに病院で診てもらったら平均体重より軽いのに、「脂肪が多いですね」と言われてしまったことがある。
人間も脂肪過多はいろいろと病気にかかりがちだからな~。ヘビはダイエットが難しいので成蛇になったらしっかりと健康管理をしてあげた方がいいね( •̀∀•́ )キリッ
ボールパイソンの寿命や特徴については他の記事でまとめているので気になる方はぜひ読んでいただけたらと思う。
コーンスネークの飼育の特徴
コーンスネークは、他の蛇より穏やかな性格の個体が多く、上でもご紹介したが、ハンドリングもできるのでふれあい好きな人にはとても飼育しやすい蛇の一つだ。
色のバリエーションが豊富で白、黒、赤、黄色、紫系などたくさんの色から選ぶことができる。(ノーマルは赤)人気の蛇でショップにもたくさんの種類が並んでいる。
餌も生き餌ではなく冷凍されたマウスを週に2回ほど与えればOK冷凍マウスは爬虫類ショップで購入することができる。
大蛇ではないので糞の匂いも気にならず、温度管理もそこまでシビアにする必要はないので、始めて蛇を買う人にはベストの種類だと言える。