蛇の脱皮の疑問をサクッと解決 | 餌・湿度・脱皮不全の対処法 | へびろぐ | ペットの蛇たちの飼育ブログ

蛇の脱皮の疑問をサクッと解決 | 餌・湿度・脱皮不全の対処法

脱皮のいろいろ

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蛇はベビーで1ヶ月に1度、成体の場合、2~3ヶ月に1度脱皮をする。

繰り返し脱皮をするのは、からだが大きくなったこともあるけど、それだけではなくて皮膚を入れ替える新陳代謝の意味が主な理由だ。

そんな蛇の脱皮について今日はお話ししたいと思う。

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蛇の脱皮の頻度

蛇の脱皮の頻度や回数は子どもの頃の方が多く、成長するにつれてその周期は長くなる。

生まれて1歳くらいまでは早くて2週間、遅くても40日に1度は脱皮を繰り返す。これが成体になると2~3ヶ月に1回(年に4~6回になる)

もし、ベビーなのに2ヶ月、3ヶ月以上脱皮をしないという情況になっているなら、ご飯の量が少ない可能性があるので、増やしてあげることで脱皮の兆候が出ることがある。詳しくは、下の記事でもまとめている。

脱皮の兆候

コーンスネークの脱皮前の様子

蛇の脱皮の兆候はまず体調の変化からはじまる。いつもよりダラダラしていたり、食欲がなかったり、イライラしていたらもう脱皮モードに入ったことになる。

次に、皮膚の色が変化する。薄く濁ったような感じ。お腹がうっすらピンク色になることもある。

皮膚の色の変化が最大になったくらいに目も白濁してくる。皮膚の変化は個体によってわかりにくいところもあるけど、目が白くなるくらいにはだれが見ても「脱皮前だ!」と分かるほどになる。

そこから、またゆっくりと目の色が戻り、その後皮膚も元の色に戻って体調も良くなって準備万端と言ったところで脱皮を行う。

脱皮の兆候から脱皮までの流れ
2週間前くらい体調に変化が出る。(ぐったりして全く動かない、食欲がなくなる、
イライラする、妙に元気が良く速いスピードでケージ内を行ったり来たりするなど)
12日前くらい体がうっすら白濁し始める(お腹を見た方がわかりやすい個体もいる。)
9~10日前くらいだんだんと目が白濁してくる
1週間前くらい最高潮に全身が白濁してぐったり感も増した状態になる
4~5日前くらい時間をかけてゆっくりと目の色、皮膚の色を元に戻していく
3日前くらい脱皮前の状態が嘘のように元の色に戻る。
2日前くらい体調もだんだんと回復していく。
脱皮当日体調が元に戻り元気いっぱいになったところで脱皮スタート!
脱皮の兆候から脱皮当日まで

最初の兆候から見た目の変化がマックスになるまでとマックスから元に戻るまでの期間はほぼ同じになっている。

蛇の脱皮の兆候
  • 目が白濁する
  • 身体全体の色がくすむ
  • おなかが白やピンクっぽくなる
  • ぐったりする
  • 睡眠時間が長くなる
  • ご飯を食べなくなる
  • 便秘がちになる
  • 水入れに入り浸る
  • 神経質になる(人間が触ることに敏感になるなど)
  • いつもと違う行動をとる(動きが速い、攻撃的になるなど)

うまく脱げないと脱皮不全を起こすこともある

へびの脱皮殻

コーンスネークは比較的少ないといわれているけど、ボールパイソンなどのぽっちゃりとした蛇は脱皮不全を起こすことがある。

脱皮不全とはうまく脱皮をすることができず、顔やおなか、尻尾の先などに脱皮殻が残った状態のことだ。

脱皮殻は放っておいても自然と取れることが多いけど、尻尾の先はそうはいかずずっとついたままになってしまうこともある。そうすると、その部分が変色し始め、最悪の場合壊死することがある。

なので、脱皮が終えたら顔や尻尾など殻が残りやすいところは注意深くチェックしてあげてほしい。

蛇が脱皮不全を起こす原因
  • 温度や湿度が適切ではなかった
  • 脱皮を円滑に進められるような障害物がなかった
  • 栄養不足
  • 古い傷跡がある
  • 太りすぎ

もし脱皮不全を起こしたら?

蛇が脱皮不全をしていたら指で優しく取ってあげるといい。個体によっては嫌がるかもしれないけどそこは心を鬼にしてペロっとやるときれいに剥ける。

もし、うまく取れない場合は一度ぬるま湯で温浴させてあげるとより取りやすくなる。15分くらいで十分だ。体全体に脱皮不全がある場合は、温浴後濡れタオルでふき取ってあげると取りやすい。

その他、脱皮促進剤を使うという手もある。促進剤といっても成体に悪影響はなく、口に入れても安全な商品だ。脱皮不全の予防としても使用することができる。

脱皮不全を発見するのが遅くなってすでに尻尾などカチカチになっているときは、取るのが難しいので獣医にやってもらうことをおすすめする。

栄養不足で脱皮不全を起こすことがある

蛇は太りすぎでうまく殻が脱げないことがあるけど、逆に栄養不足でターンオーバーが乱れて脱皮不全を起こすこともある。

症状としては、脱皮の時期ではないのに鱗がさかむけ状態になったり、鱗殻が勝手に剥がれたりなど。ところどころで鱗がとれると脱皮本番の時にうまく脱げないことがあるので注意が必要だ。

めったにあることではないけど、2ヶ月以上拒食が続くとちょっと危険だ。

脱皮するときの最適温度と湿度

エアコンのリモコンと温湿度計

蛇の脱皮には最適な温度と湿度がある。温度は通常飼育しているときの温度を守ればOK。具体的には24~30℃の範囲内(ボールパイソンの場合はこれより2℃ほど高いほうがいい)。

次に湿度。実は脱皮の時には温度より湿度の方が大切で、出来る限り高湿度にしてあげる必要がある。通常は50~60で問題はないが、脱皮不全を起こしやすい個体の場合は70℃くらいまで上げてあげた方が安心だ

もし、乾燥地帯で湿度キープが難しい場合は、定期的に霧吹きをかけてあげたり、ウェットシェルターを設置してあげるなどすると効果的だ。

脱皮時に湿度が低すぎると脱皮不全を起こすことがあるので要注意。

脱皮前は便秘になることもある

蛇は不思議で、脱皮前になると糞をおなかにため込む性質がある。いわゆる便秘というやつだ。

脱皮前だとこちらも気づけば特に気にしないけど、そうじゃなければ何日も糞をしない状況が続くととても心配になることも。場合によっては、2週間以上ため込む個体もいるほどだ。

ただ、脱皮前の便秘は気にすることはない。脱皮が終わったらすぐにたまったものを全部排泄するからだ。

ただ、その時の糞はものすごい量なので、掃除が大変になるというデメリットだけはついてくる。

脱皮前後の餌は慎重に

蛇のほとんどは、脱皮前に餌を食べなくなる。内臓の働きがのんびりになっていることが影響しているようで、本人の食欲もなくなっていく。

たまに、脱皮前でも食べる個体もいるけど、内臓負担のことを考えると与えない方がいい。特に高齢蛇だと負担が大きくなるので注意が必要だ。

でも、もし脱皮前にごはんをあげてしまったとしてもそんなに心配することはないかなとも思う。うちもたまに餌のマウスを解凍していざ給餌だ!ってときに「あ、目が白濁してる」ってことがあるので(´ー`A;)

こういう時は、他の蛇にあげたりしてるんだけど、みんなに断られたら仕方なく脱皮前の蛇にそのままあげることもある。滅多にはないことではあるけど、これで吐き戻したりとかも今のことろない。

何が言いたいかというと、脱皮前に餌やりをしてしまったからと言って絶望的になる必要はないけど、内臓負担が大きいので積極的に与えるものではないということ(。•ω<。)

脱皮後は体調も戻って元気になっているので、数時間明ければ餌も与えてOK。ただ、場合によっては元気になりすぎて餌を食べない個体もいるので、興奮状態なら一日置いて与える方がいいかもしれない。

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