水替えや掃除やらで蛇は少なくても3日に1度は触っている。今日は、蛇を飼い始めてまだ短い人向けにベビーの触り方や持ち方の話をしたいと思う。
コーンスネークの基本的な性質・生態は「コーンスネークの特徴 | 原産国・生態・寿命」に書いている。
蛇のつかみ方
まず最初に蛇のつかみ方から。ケージでゆっくりしているところを持ち上げる方法。おそらくこれが一番緊張するところだろう。
最初に体に触れる部位は、真ん中より前の方がいい。具体的に言うと頭から3~4割くらいのとこかな。もし難しいなら最初は半分よりやや後ろでもOK。
あまり後ろ(尻尾周辺)の方から持ち上げるとびっくりして動き回るし、前部分の多くが自由になっているので蛇も頑張れば逃げることができると思ってバタバタしてしまうので。
とぐろを巻いたりして地面と体にちょっと隙間がある部分があればそこに手を入れて持ち上げるとやりやすい。
・蛇がとぐろを巻く理由 | リラックスor威嚇モード? >>
蛇の持ち方
次に蛇の持ち方。蛇をつかんだ後はどうやって持てばいいのか。
意外と手で持ち上げてしまえばバタバタすることはなくなるので、コーンが身体を動かすのに合わせて左右の手で持ち換えるだけでいい。ベビーなので片手でも持てるけど、万が一落ちるとけがをしてしまうので両手でもってあげるか、低い位置で持つことをおすすめする。
手で持ち上げても暴れるようであれば、持つのはは中止。慣れるまで短い時間で触れるようにしよう。
蛇を触るときにしてはいけない4つのこと
蛇を触るときにしてはいけないことがいくつかある。特にビビりな性格の子は触り方次第でどんどんビビりになってしまうので注意してあげてほしい。
- 尻尾の先をつかむ
- 上から指先でつまむ
- 顔の前からつかむ
- はっきりとしない触り方をする
まずは、最初の方でも少し話したけど、持ち上げるときに尻尾の方をつかむこと。尻尾をつかんで持ち上げると蛇が恐怖を覚えてしまうのでビビりな個体でなくても厳禁だ。
親指と人差し指でつまむようにして持ち上げたりしても暴れてしまうのでこれもやめた方がいい。野性下で天敵ともいえる鳥の足につかまれるような感覚に近いので本能的に嫌がるのかもしれない。
あと、顔の前からつかんだり、身体を強く握ったりもダメ。アダルトサイズになると気にしなくなる個体もいるけど、ベビーはビビりが多いので顔の前から手を出さずに視界に入らなそうなところからそっと持ち上げるといい。
それから、蛇を飼うのが初めてという人によくあることなんだけど、触るのを怖がって持ち上げるときにもたもたしてしまうこと。これも蛇にとってあまりよくない。
「もしかしたら噛まれるかも」と思って、結果、おなかを触るだけの状態が続いている・・・とか。蛇からしたら「何触ってるんだよ~(*`へ´*)」ってなるのでもたつかないようにしよう。
蛇は、さっと持ち上げるとされるがまま状態になるので、そんなに身構えなくても大丈夫。ショップで購入するときに十分に触れさせてもらうとこういうことも少なくなるかな、と思う。
もしどうしてもつかめないときは?
蛇が怖かったり、お迎えした後急に荒くなったりして触れなくなったときは、寝込みを狙うのがおすすめ。ヘビは目覚めたばかりの数秒間はぼーっとしているので、睡眠中に視界の後ろから持ち上げると成功する確率は高い。
ただし、寝込みを狙いすぎるとまれに威嚇体質になることがあるので、慣れてきたら起きているときにつかむのが望ましい。
あとはあくびをするときは割とリラックスモードなので、あくび後のタイミングだとスムーズにつかめることが多い。
さわれないなら無理に触れたりしなきゃいいだけなんだけど、コーンを触る機会はハンドリングだけじゃないもんね。掃除や水替えをするためにはやはり、触れるようになっておいた方がいいと思う。
もし、それでもさわれない場合は、手袋をしたり洗濯ネットに入れて移動させたり他にもいろいろ方法はある。
購入したショップに連れて行ってもう一度触り方や持ち方をレクチャーしてもらうのもアリだね。
蛇を触るときのおすすめ手袋
蛇を持つときに手袋を使うなら、安全性と快適さを考慮してほしい。
厚みと耐久性
最悪かまれたりすることを防ぐために、耐久性のある素材を選ぶと安心。蛇の小さな歯は意外と鋭いので薄い手袋では十分な保護が得られない場合がある。
コーンスネークやアオダイショウだとゴム手袋でも対応できるが、ボールパイソンになると威力が増すので、皮手袋をおすすめする。
軍手でもOKだけど、噛まれ方によっては歯が貫通することがあるので注意が必要だ。ないよりはあった方がマシといった感じかな。
柔軟性とフィット感
手袋が硬すぎると、蛇のからだをしっかりと感じることができず、ハンドリングのコントロールがうまくいかないことがある。そのため、適度な柔軟性がある手袋を選ぶようにしよう。
手にフィットしすぎず、余裕があるものがおすすめだ。蛇は意外とデリケートな動物なのでやわらかな手さばきが大事になる。
触りやすい(おとなしい)ヘビの種類
最後につかみやすい・持ちやすいヘビの種類を個人的にまとめてみた。
ボールパイソンは噛まれるとかなり痛いけど(餌やりの時に気を付ければ噛まれない)、動きが遅いので蛇の動きの速さに心配がある人はボールパイソンが一番おすすめだ。