屋外で蛇を目撃した時はだいたいの場合動き回ってるので、「へびはにょろにょろしているものだ」と考えがちだけど、実際のところ蛇はあまり動かない動物だ。
そのなかでも、特に動かないときをまとめてみた。
動かないランキング コーンスネークは割と元気
まず、一般的に言われている性格をもとにした動かない蛇ランキングだ。
- ボールパイソン
ボールパイソンはおとなしい性格で、ストレスを感じると丸まって動かなくなることが多い。飼育環境では特に静かに過ごす傾向が強い。 - シシバナヘビ
シシバナヘビは比較的おとなしいが、警戒心が強く、驚くとすぐに隠れたり動かなくなることがある。ただし、環境に慣れると少し活発になることもあるため、ボールパイソンよりは動くことがある。 - アオダイショウ
アオダイショウは昼行性で、比較的穏やかな性格を持つが、環境や状況によっては活発に動くこともある。特に餌を求めるときには動きが見られる。 - コーンスネーク
コーンスネークは探索行動が活発で、周囲を動き回ることが多い。特に飼育環境では、餌を求めて活発に動くため、他の種に比べて動くことが多い。
もちろん、蛇にも個体差があるのですべてこのランキングに当てはまるわけではない。ただ、自分の蛇ちゃんの種類と照らし合わせて比べるためには知っておいても損はないかなと思う。
蛇は、動かない理由が4つほどあるので次から見ていきたい。
お迎え後は動かず様子を見ている
ペットショップから蛇をお迎えしてからしばらくの間は、全く動かずシェルターの中にこもることがある。
これが、数時間ならそんなに気にならないんだけど、毎日毎日ずっとそんな感じのときも少なくない。
シェルターの中では基本寝ているが、起きているときは穴からずっと部屋の様子をうかがっている。
そして、出てくるのは糞をするときと水を飲むときだけ。
初めて蛇を飼った時は、全く動かない状況にとても心配をしたのを思い出す。「水はちゃんと飲んでるのかな?」とか。
だけど、これはよくあることなのでそこまで心配する必要はない。環境に慣れればいずれ出てくる回数も増えてくる。(コーンスネークよりボールパイソンの方がじっとしていることが多い)
食後は動かず消化吸収に集中している
普段、動き回っている蛇でも(そうじゃなくても)、食後は動きが鈍くなる。場合によっては全く動かなくなることも。
はっきりとした理由はわかってないようだけど、蛇はじっとしていた方が消化が促進されるようだ。
部屋の温度が低いと自分からパネルヒーターの上に行きいちばん暖かいところにおなかを乗せてじっとしていることもある。
食後動かない状態のときはなるべく触らずに見守ってあげていた方がいい。
からだのコンディションによって動かないこともある
蛇は、脱皮前も動かなくなる。白濁してからはもちろんだけど、その数日前から動きが悪くなるので、飼い主は驚かず様子を見てあげるといい。
消化中の動きの悪さに比べると本当に全く動かず、見た目にもぐったりしているように見えるのでいまだに「大丈夫かな?」なんて思うときもある。
脱皮前に動かなくなる理由も解明はされてないんだけど、脱皮のために力を蓄えているという説が有力だ。
ただ、アオダイショウについては目が白濁していてもたまに動き回ったりしているので、蛇の種類によって違うのかもしれない。(とは言っても通常時よりは動かない)
・蛇の脱皮の疑問をサクッと解決 | 脱皮前は動かなくなる >>
ただ寝ているだけ
蛇はまぶたがないのでぱっとみ寝ているのか起きているのかわからない。見ていると目が合ったような気がしたりしても実は寝ているということはしょっちゅうある。
よく瞳を見てみるとわかるんだけど、黒目(あるいは赤目)が端によっていると熟睡モードだ。「こんな格好で寝るわけない」というポーズで寝ることもあるので、油断は禁物だ(笑)
たまに、コーンスネークのシンは上半身だけあおむけで寝ている。水の中だと重力を感じないのであおむけでも心地いいようだ。
これは、ある日のランの寝顔。朝イチで蛇たちの様子を確認をしに行ったときにこの状態で眠っていた。笑ってるのか何か事故が起きたのか口を開けたまま。
撮影してもびくともしなかったので、からだに顔が押しつぶされて死んでしまったのかと焦ったほどだ。数秒後我に返ったようにはっとして家の中に入っていった。
蛇は動かなくても変じゃない
蛇がずっと動かないと不安になることもあると思うけど、そういう性質でもあるので心配する必要はない。
ごはんだって1週間に1回程度しか食べないので、人間並みに動いていたらエネルギー不足に陥ってしまう。なので、動いてる方がめずらしいくらいだ。
(いつになく動いているから「変だ」というわけでもない。)
また、割と子供の頃の方がよく動く個体が多く、大人になるにつれてじっとしていることが長くなる印象だ。